課題と背景
不動産会社のクライアントから「LINEの問い合わせに夜間・休日も対応したい」というご要望をいただきました。スタッフが手動で対応するには限界があり、かつ「人っぽい返答」が求められる案件でした。
構成と技術選定
LINE Messaging API でメッセージを受信し、Cloud Run 上の Node.js サーバーで処理します。返答生成には Gemini API(gemini-1.5-flash)を使用。物件情報は Firestore に格納し、Gemini のプロンプトにコンテキストとして注入します。
会話フローの設計
最初のメッセージでは物件の条件(エリア・家賃・間取り)をヒアリングします。条件が揃ったら Firestore から候補物件を検索し、Gemini が自然な日本語で紹介文を生成して返します。内見希望の場合はカレンダー連携でスタッフに通知が届く仕組みです。
Gemini のプロンプト設計
「不動産の接客スタッフ」というペルソナを設定し、丁寧だが親しみやすいトーンで返答するよう指示しています。物件情報を JSON で渡し、「この情報を元に会話を続けてください」という形式にすることで、ハルシネーション(存在しない物件の捏造)を防いでいます。
導入後の効果
夜間・休日の問い合わせ対応率が大幅に改善し、翌営業日の返信待ちによる機会損失が減少しました。内見予約の自動化により、スタッフの電話対応時間も削減。月の API 費用はトラフィック規模によりますが、数千円程度に収まっています。